
認知症というと「もうひとりでは何にもできない。人生終わり」「家族、まわりの人たちが大変になる」「生活するのが大変」
そんな印象がありませんか?
どちらかというと、マイナスイメージであるこの偏見・誤解は、認知症のある方の生き方を制限し、家族など周囲のケアの負担増加、ひいては医療・介護職の人手不足の深刻化といった事態も招いているようです
認知症になった父親を見ていると、確かにできなくなってしまったことは多く、介護サービスを利用しないと生活は成り立ちません
だけど、複雑な思考ではなく、「甘くておいしいもの食べたい」「眠たくなったら眠りたい」「楽しくなったら大声出して喜んじゃう」そんな単純で、子供にかえったような生活は、ある意味、すごく幸せなんじゃないか、そう思えるのです
トコトコした小幅の歩き方になったため、外出時は父と手をつなぎますが、こんな大きな手だったかな?こんな温かな手だったかな?ーー考えてみると、鉄道会社の車掌をしていた父は、休みも不定期で泊まりがけの勤務も多く、私たち子供と密に関わることができなかったように思います。立場は逆転しましたが、今さらながら、父と手をつなぎ、会話にならない会話をする、そんな時間のなかで「親子」時間をともに過ごしているのかな、とそんな気がするのです
父は、認知症の「怖い」「悲劇」のイメージとは違い、父らしく、しあわせに日常を生きています
人生100年時代において、認知症になることは、不幸なことではありません
実際に体験したからこそ知りえたことですが、ご家族や自分が認知症になったとしても、楽しくしあわせに生きることもできる、そうなれば多くの方の未来がしあわせになるはずだと、思っています
生活弱者になった母についても同様で、これからも母らしく、しあわせな生活ができるように、私に何ができるのだろうか、どうしたら母が自立した健やかな生活を送ることができるのだろうか、そう考えたことが創業のきっかけとなっています。
認知症の方、生活弱者の方とともに、しあわせに生きる未来づくりを応援したい、それが弊社の願いです
